全国の仲間の皆様、お元気ですか。私たちの仲間の中には、現在でも重い障害や病気の方もいれば、ほぼ健常な社会生活を送っている方もいます。事件当時、乳幼児であった私たちも近々70歳を迎えます。
1973年12月の確認書に基づき、1974年4月にひかり協会が設立されました。以来、厚生労働省・森永乳業・守る会・ひかり協会の(「三者会談」を構成する関係)4者は不断の努力・信頼関係の構築により救済事業を充実・継続してきました。守る会は常にその中心にあって責任を果たしてきました。
「恒久救済方式」というすばらしい財産を残してくれた親会員の多くが鬼籍に入り、守る会は被害者本人により運営されています。
守る会は、被害者・親でつくる約2400名以上からなる唯一の被害者団体ですが、アンケート①被害者(救済事業を希望する被害者)の過半数の結集を目指して活動しています。
「ひとりはみんなのために みんなはひとりのために」というスローガンに象徴される全被害者救済を目指して、一緒にやっていきましょう。私たちはミルク仲間です。新たな出会いがあります。より充実した後半生を目指して、一緒に生きていきましょう。
(森永ひ素ミルク中毒の被害者を守る会理事長 桑田正彦)